かのあに来て驚いたことがあります。
カヌーがたくさんあります。
想像の3倍ぐらいありました!
やれオールドタウンだ、マッドリバーだ、ヒューロンだ、エスキフだ(メーカー名と商品名はごっちゃです)、15フィートだ、16フィートだ、17フィートだ、20フィートだ。
全く覚えることができていませんw
まぁ、カナディアンカヌーのガイド事業をやっているのでこれだけのカヌーが必要なのでしょう。
が、ツアーにレギュラーで使っているカヌーもあればあまり稼働していないカヌーもあります。
・・・ここで一つ考えました。
「かのあが今持っている資源を有効に活用していくことができるのではないか?」という視点です。
カヌーがたくさんあるのであれば、そのカヌーに働いてもらう仕組みを作ればいい。
ガイドという資源でカヌーツアーを提供するのと同時に、カヌーという資源を使ってカヌーレンタルを提供することができるのではないのか?
そう考えて、ガイドスタッフと喧々諤々の議論の末にカヌー塾受講者に向けたカヌーレンタル事業を作ることにしました!
個人的に資産投資をやっていて、不動産投資の視点に近いですね
もくじ
今回の内容
- カヌーレンタルの対象は誰だ?
- カヌーレンタルを実施する
カヌーレンタルの対象は誰だ?
カヌーレンタルを構築するうえで、仕組み決めがなかなか難しかったです。
まずは対象です。
支笏湖にはエントリーユーザーや観光客といった層がたくさんいらっしゃいます。
一般にカヌーレンタルを行っている事業者を調べてみると、スタッフが貸し出してから見守るパターンが多い印象です。
ガイドはツアーに出ていますし、お店はカヌーの出艇場所から離れていてわたくしも見守ることができません。
一般の方にカヌーをレンタルすると、カヌーに乗るのに口頭であれやこれやを伝えるだけでカヌーに乗れるものなのか?もしカヌーがひっくり返った場合はどうする?といったリスクマネジメントを含めた課題がニョキニョキ登場しました。
「さてどうしたものかね?」とガイドスタッフと議論し、最終的にカヌー塾を受講した人を対象に、スキルを磨く人が練習用に利用するカヌーレンタルを実施しよう、という結論に至りました。
カヌー塾とは、趣味としてカヌーを楽しみたい人に操船スキルをお伝えするプランです。 ↓
わたくし自身、カヌーに時たま乗ることがありますが、シングルパドルのみで移動するカヌーには奥深い技術があるのを実感しています。
パドル捌き一つでここまでカヌーの動きの美しさが変わるのか。
まだまだ練習中(趣味としてです、ガイドはできません)ですが、趣味としてカヌーを楽しむのは人生を豊かにすると感じています。
カヌーレンタルを実施する
実際にカヌーレンタルをスタートするときに重点的に話し合ったのが緊急時の対応です。
緊急時とは主にカヌーがひっくり返ったときです。
カヌーレンタルを利用する人に対処方法を伝えておくのと同時にかのあとしてバックアップ体制を組んでおく必要があります。
その部分をケアするために2つのことをあらかじめ準備しました。
- カヌー塾のSTEP.1の内容にパドルスキルに加え、カヌーがひっくり返ったときの対応を含める
- 緊急時にすぐにかのあのガイドスタッフが駆けつけるために電話番号を伝えておく
1.はカヌー塾を対応するガイドスタッフがその部分を含めてカヌー塾の内容を作り上げる必要があります。
わたくしには全く分からない領域なので、ガイドスタッフに「いける?」と確認したところ「いけるよ」とのことでクリアです。
2.はレンタルカヌーの当日のバックアップ体制です。
基本的にはわたくしがお店で待機しているので、緊急時の連絡を受け取りガイドスタッフに伝え、対応をお願いします。
緊急時にすぐにカヌーレンタルをしてくれている人が電話番号をすぐに確認できるように下画像のようなものも作成しました。
事前に伝えるべきこと、当日のバックアップ。
このあたりを整理し、無事にカヌーレンタルを開始しました!
今回の結果
カヌー塾受講者を対象にしたのは正解だったかもしれません。
カヌー塾は、
- STEP.1 支笏湖(止水基礎)
- STEP.2 鵡川(流水基礎)
- STEP.3 千歳川(流水応用)
と段階を追ったステップを設定していて、それぞれの環境に必要なスキルが変わっていきます。
まずは止水でカヌーに乗れるようにならないと流水にステップアップしていくことができません。
そのためにはある程度カヌーを練習する時間が必要ですが、カヌー塾に何回も来てガイドに教えてもらうのはある程度の金銭的なハードルがあります。
もちろん、カヌー塾はガイドから直接指導を受けることができるので技術の向上は大きいですし、早いです。
が、以前に受講したカヌー塾で教えてもらったスキルをひたすら練習をする足場掛けのステージとして、このカヌーレンタルが機能するのではないかと考えました。
お昼の時間などはお店に戻ってきたタイミングでガイドからアドバイスをもらうこともできたりしますしね。
末永くかのあと関わりを持ってもらい、一緒に野外で楽しむことができる。
そんな仲間を増やしていくのにカヌーレンタルが一役買う日もそう遠くない気がしています。
2021年シーズンは少しでしたがカヌーレンタルを利用してくれた人もいました。
申し込みでスムーズな方法はなんだ?と、まだまだ課題はありますがとりあえず形にしたことで改善してよりよくしていくスタートラインに立つことができたのではないかと考えています。
今回の学び
カヌーのことについては全くわかりませんが、ものごとの構造であったり、方法論であったりを考えるのはとても好きです。
もともとカヌーレンタルに関しては「どうしようかね?」とかのあにアイデアとしてはあったみたいですが、とりあえずやってみようよ系男子鈴木がやってきたことによって形になりました。
アイデアと企画は別物です。
形にするためには、考えるべきことがたくさんありますが、形にしてみないと課題や改善方法が見えてきません。
やってみてダメそうならやめればいいだけです。
全くのガイド業界素人のわたくしだからこそ、「とりあえずやってみようよ」と固定概念(?)のようなものにとらわれない力技を繰り出すことができるのではないかと思っています。
わたくし自身ガイドにはならないで今歩いている変な道を一人で突っ走って思わぬ産物をかのあに提供し続けたいと思っています。
もちろんわたくしだけで詳細を詰めることは不可能なので「じゃあ、実現するために実際どうする?」と喧々諤々の議論をガイドと行います。
この議論も楽しいんですよね。
チームでやっているからこそ実現できること。
小さな組織だからこそ、みんなで話し合って、みんなで考えて、みんなで改善してく、それもスピーディーに!
どうやらかのあはまだまだ強くなれそうです!
もっとたくさんの人にカヌー塾でカヌーの本質を楽しんでもらえる打ち手を考え中!