新型コロナウィルスで不要不急の外出を控える生活が始まってしばらく経ちます。
我らが行っているガイド事業は完全なる不要不急の外出に該当する観光業です。
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置などさまざまな動きの影響を大きく受けます。
致し方ないことなので「なるようになる」と腹を決めつつ、それでも売上が落ちている状態を見ているのはあまり精神的によろしくないですね。
そんな中時折キャッチする補助金・助成金の情報。
今年は、新型コロナウィルスの影響で売り上げが落ちている事業者の救済措置として、さまざまな補助金・助成金が出されました。
かのあも該当するものに関しては積極的に申請し、いくつかお助けいただくことができました。
申請するためには現状を把握するための情報の整理整頓が必要だったのですが、転職当初「現状はどこ?」状態で右往左往しながらなんじゃかんじゃ激闘をかましました。
今シーズンの後半戦は、ある程度整理整頓が落ち着き、ササっと現状把握からの補助金・助成金に該当していたら申請する、というスムーズな状態を構築することができました。
日頃から情報の整理整頓をする、という困難と闘った改善禄です。
最初はマジでわからなかった、今はどこ?とあたふたです
もくじ
今回の内容
- 現状の情報を整理整頓する
- 雇用調整助成金
- 北海道:道特別支援金
- 千歳市:新型コロナウイルス感染症対応市内事業者支援給付金
- 飲食事業者等感染防止対策補助金
現状の情報を整理整頓する
新型コロナウィルスの影響で売上が前年比、または前前年比と比較して30%~50%の減少があった事業者や会社が対象になって補助金・助成金が支給される、または対象となる補助金・助成金が多かったです。
そう、まず前年比か前前年比と今月の売上を比較できないと申請の対象かどうかすらわかりません。
最初は何を見ればいいかもわからずにあたふたしていたのですが、決算書を過去二年分、いやありったけ集め、それぞれの月の売上を洗い出し、今年の売上をタイムリーに集計し、比較できるように一つ一つ整理していきました。
文字で書くとこれだけのことですが、まったく無知だったわたくしは完全に右往左往。
どこを見ればいいの?どこと比較すればいいの?とググりまくりながら資料を一つ一つ確認します。
また、タイムリーな売上の集計にはエアレジが大活躍です。
エアレジに関する記事はこちら ↓
#010 【POSレジは冗談抜きに超便利!】クラウド会計ソフトと連動したら作業時間が大幅削減!弥生会計と連動しているので集計もスムーズです!
弥生会計との連携に関する記事はこちら ↓
#022 【絶対導入して!】小さな事業所の経理業務の強い味方!弥生会計を使い倒す!!弥生会計はネット銀行とも連携しているので振り込み情報も網羅して総合的に今月の売上金をすぐに算出することができます。
ここを連携する前は、算出するのだけで一苦労でした。
やはり日頃から整理整頓しておくと、こういったときにスピーディーに動けますね。
雇用調整助成金
では、実際に申請した助成金・補助金をご紹介します。
まずは、厚生労働省が出している雇用調整助成金からです。
雇用調整助成金とは
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html
雇用調整助成金とは、「新型コロナウイルス感染症の影響」により、「事業活動の縮小」を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持を図るために、「労使間の協定」に基づき、「雇用調整(休業)」を実施する事業主に対して、休業手当などの一部を助成するものです。
また、事業主が労働者を出向させることで雇用を維持した場合も、雇用調整助成金の支給対象となります。
この助成金は本当に助かりました。
なんせお客様が来れないのでツアーを催行することができない日がたくさんあるからです。
旅行会社は予約していたものの7~8割が中止になったのではないでしょうかね。
ツアーをやりたくてもお客様が来れないとなれば、ガイド業が成り立ちません。
こいつは困った、というところだったのですが、雇用調整助成金を活用したら働くスタッフを最小にして、スタッフに支払われる休業手当を補填することができます。
その補助額は10/10です。
スタッフが順番に休みを取りながら、必要なガイド数を確保しつつ、何とか緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を乗り越えることができました。
ほんとぞっとするぐらい人が動いていませんでしたからね。
この助成金は令和4年3月31日まで延長する特別措置が行われる予定ですのでまだまだお助けいただくことができる助成金ですね。
北海道:道特別支援金
続いては北海道の助成金です。
国が行っていた一時支援金や月次支援金の対象は売上50%以上減少が対象でした。
かのあは絶妙に一時支援金や月次支援金に該当していなかったのですが、道特別支援金は30~50%の減少ということで該当しました。
が、整理整頓に時間がかかり、該当しているのに気が付き申請したのが10月を過ぎていました。
該当したのが道特別支援B(4~7月)です。
緊急事態宣言と まん延防止等重点措置 の真っ只中ですね。
まぁ、そりゃそうです。
申請期間が長かったこともあり何とか申請し、無事助成金を受け取ることができました。
千歳市:新型コロナウイルス感染症対応市内事業者支援給付金
こちらは我らが千歳市が行った助成金です。
対象は道特別支援金を受けた事業者です。
つまり売上が前年比または前前年比30%~50%減少している事業所であり、国の一時支援金や月次支援金道、そして道特別支援金のいずれかの補助金を受けた事業者が対象となります。
道特別支援金の助成金を受けることができていたので申請書を提出したら無事に助成金を受けることができました。
市民広報にチラシが入っていて気が付いたのですが、情報をキャッチアップできていなかったら逃していたところです。
飲食事業者等感染防止対策補助金
こちらは道が行った補助金です。
対象は
中小企業基本法(昭和38年法律第154号)第2条に規定する道内の中小企業者(道内に本社・本店を有する中小法人、道内に住所を有する個人事業者)で、道内に店舗を有し、主たる業務において対面でサービスを提供する事業者
例)飲食店、キッチンカー、小売店、学習塾、エステサロン、スポーツジム等
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/66701.html
でした。
エステサロンやスポーツジムが該当するならガイドハウスも、と申請し無事に助成を受けることができました。
感染症対策としてのPOSレジシステムの強化を行いました。
eラーニングを受講し、感染症対策に大切なことを勉強したうえで申請です。
最後に卒業試験といいますかクイズがあって全問正解でeラーニングが終了するのですが、意外と複雑で難しかった記憶です。
こちらは経営資金に回せるものではなく、感染対策の環境づくりに3/4(上限75,000円)の補助率で支給されるのものですが、これからの時代はどう考えてもキャッシュレスが拡大していく以外にないので未来への投資として使わせてもらいました。
今回の結果
申請書を作ったり、eラーニングを受けたりとツアーでガイドをすることができないわたくしこそが対応するのにふさわしい助成金・補助金関連ですが、無事にいくつかの助成金・補助金にお助けいただき、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を乗り越えなんとかやりくりしています!
もちろん昨年、一昨年に比べれば売り上げは落ちているので手放しで喜べることではありませんが、それでも事業を継続していくのに必要な売上はなんとか確保することができました。
補助金・助成金がなかったら事業所としての体力がもう少し削られていたかと思うと本当にありがたいです。
知ってさえいれば、整理整頓さえできていれば・・・というので申請していない補助金・助成金もあるかもしれません。
情報をキャッチする、または自動で入ってくるような仕組み作りが課題になるのかな~と思っています。
今回の学び
情報の整理整頓と情報のキャッチアップが大切だな~としみじみ感じました。
補助金・助成金のためというより、単純に現状の売上であったり月次の収支であったりする情報はやろうと思えば常にタイムリーな情報を作ることができます。
そこで毎日の経理ルーティーンの確立に乗り出しています。
奮闘記の記事はこちら ↓
#036 【もう嫌だ】毎日レシートと格闘中!経理処理のルーティーンを探せ!最近思うのですが、どれぐらい稼がなければならないか?は計算すれば簡単に算出することができます。
固定費+人件費+変動費+税金+その他=1年で必要な金額、という簡単な足し算ですね。
でどれだけ内部留保を確保し、どれだけ未来への投資を行うかを決定すればある程度の予算を決めた動き方ができます。
このあたりが把握できていないと、いつも売上を上げないと・・・と後ろから追いかけられている感覚に襲われます(個人的に嫌いではありませんがね)。
このあたりの整理に関する記事はこちら ↓
#046 年間予算を作成して、計画的な投資を!収入の整理整頓に関しては、エアレジとネットバンクを弥生会計に連携させたことでササっと終わらせることができ、税金に関しても概算ですが設定することができます。
#022 【絶対導入して!】小さな事業所の経理業務の強い味方!弥生会計を使い倒す!!数字は常に整理整頓をして、いつでもすぐに動き出せる体制を整えておく必要をこの一年で痛感しました!
お金周りの整理整頓をシステム的に終わらせてしまいます!
レシートの束との格闘で負けそうな自分がいます・・・来年は絶対ためないことをここに宣言します!