転職する前に松兄(代表)から言われたことがありました。
「アウトドアフィールド開拓するからそのつもりでね」
正直、最初は何を言っているのか理解こそできませんでしたが、なんだか楽しそう!
かのあにやってきてしばらくしてから無事に支笏湖周辺にある不要存林野を借り受けることになり、およそ800㎡の土地が手に入りました。
どうやら結構なウルトラCの出来事だったようです。
土地が手に入りこそしましたが、そこは一面のササ藪です。
なるほど、こりゃ開拓だ。
開拓した先にどのような未来が待っているか、は皆目見当こそ付いていませんでしたが、前職で培った「ずっとやる力」をいかんなく発揮し、開墾作業をバシバシ進め、かのあは大きな財産を手にしました!
正直ササ藪を見たときは絶望しましたが、やれば何とかなるもんだ!
もくじ
今回の内容
- ひたすらササ刈りとフィールド整備
- できる遊びがたくさん増えた
- アウトドアクラブの子どもたちと大遊び
ひたすらササ刈りとフィールド整備
絶望的ササ藪です。
ひたすらササ藪です。
こいつは何をするにもまずササがいなくなってくれなければ何も始まりません。
ついでにイタドリもたくさんいます。
イタドリはササより強敵です。
絶望的スタートとなりました。
どうするかといえば単純明快、かのあスタッフ総出で仮払い機でブンブン刈り取っていきます。
ブンブン刈り取っていくのですが、一筋縄ではいきません。
ササってとっても固いし、長いし、強いんですね。
3段階に分けて刈り取ります。
まずは第一段階として大まかに長いササを刈り取り、刈り取ったササをせっせと集めて廃棄します。
刈り取るのまでは調子がいいのですが、刈り取ったササを熊手で集めて手押し一輪車に積んで廃棄するのがなかなか大変です。
しかし、この作業、どこかでやった記憶しかありません。
そうです、前職が動物園の飼育員をしていたので「集めて捨てる」という作業を14年ほどひたすらやってきました。
懐かしいな~と思いながら「あれ、転職したけど結果同じようなことやってね?」と不思議に思いつつ、一日中作業をやります。
体は覚えているものですね、疲れ知らずで永遠とやってられます。
大まかに刈り取り作業が終わったら、第二段階として根本まで刈り取ります。
再び根元から刈り取ったものをひたすら集めて廃棄します。
第一段階とまったく同じ作業ですね。
根元まで刈り取っても、ちょぼちょぼとんがったササが出ているんですね。
これではまだ危険です。
いよいよ最終段階です。
根こそぎ刈り取ります。
まさに根こそぎという言葉がふさわしいむしろ若干地面ごとゴリゴリ刈り取りました。
3段階刈り取ってようやくササは地上からいなくなりました。
が、話を聞く限りササの根っこは数年生きていて毎年生えてくるとのことで来年のシーズンインのタイミングでまた刈り取らなければならなそうです。
そして対戦相手はササだけではありません。
イタドリという植物は根がもりもりに盛り上がり、一つの根からいくつもの茎が飛び出しています。
イタドリに関しては仮払い機が硬さに負けて根こそぎ刈り取るのが物理的に不可能なので、大まかに刈り取った後はスコップで根っこを掘り返します。
松兄が毎日コツコツ掘り返して何とか活動する場所の開墾が完了しました!
これで安全に走りまわることができる空間の完成です!
できる遊びがたくさん増えた
さてさて、フィールド整備もひと段落したので何して遊ぶかを考えます。
やはり焚火はマストですね。
かのあには大きな焚火台があります。
しかも2台ほど。
さらに今シーズン1台追加されました。
小さなものを合わせたら焚火台が6台ほどあります。
焚火し放題です。
焚火の他に巨大ブランコやハンモック、ツリーデッキ、ブッシュクラフトシェルターと私が見に行くたびに遊び道具が増えていますw
なぜだ?w
自分たちで管理しているので自由度高くどのような遊びでも再現することができます。
なかなか街中でこういった遊びができる場所はありませんので、自然の中でいろいろな体験ができる場所をどのよう活用していくのか?
楽しみ要素が大幅に増えました!
アウトドアクラブの子どもたちと大遊び
場所は開墾しました、そして遊びもたくさん集めました、あとは遊んでいくだけです!
かのあでは、「かのあアウトドアクラブ」という千歳市の小学生を対象とした自然体験活動の場を提供しています。
月に1回、千歳市街からバスに乗って支笏湖にやってきて、カヌーはもちろんのことそれぞれの季節に合わせた遊びを行います。
カヌーで1時間以上かけてキャンプ場に向かったり、山に登ったり、ウェットスーツを着て川を流れてみたり、虫取りや魚とり、草木染、かんじき作りと多種多様な活動です。
が、子どもたちに一番好評なのがアウトドアフィールド改めTAKIBICフィールド(活動していく中で命名されましたw)で思い思いに遊ぶ時間。
焚火に拾ってきた自然物を入れてみたり、鬼ごっこをしてみたり、戦争ごっこ?wをしてみたり、自由な時間にガイドスタッフが見守る、安全に配慮した形で子どもたちは自由に遊んでいます。
毎月一緒に遊んでいるので子どもたち同士が仲良くなって、たまに喧嘩もしちゃったりしています。
学校以外で思う存分遊ぶことができる時間と場所があるのは子どもたちにとってとてもいいことなのではないかな~とわたくしは焚火で遊びながら(仕事です)微笑ましく眺めています。
アウトドア活動の社会的価値はなんだ?と考えるときに、火って熱いよね、水って危ないよね、虫取りって楽しいよね、っていう当たり前のことを知る機会が大事だと感じます。
街中ではどうやっても危険を排除していく方向ですから、自由な遊びを経験する機会がなかなかありません。
アウトドアガイドは、リスクマネジメントを含め救急法といったアウトドアで活動するために必要な知識、経験を備えています。
ガイドスタッフが見守る中、安全が担保された状態でそういう経験ができること今の世の中では大事なのではないか?と次は何して遊ぼうかをえびちゃん(ガイドスタッフ)が考えてます(私は考えていません、ただ遊んでいるだけです)。
アウトドアクラブに関してはこちら ↓
今回の結果
ササ藪を開墾するところから「かのあアウトドアクラブ」での子どもたちが遊ぶ姿を見るまでなんだかいろいろとありましたが本当にあっという間だった気がします。
わたくしは今年の春からかのあに参加しているのでこういうもんなのか?と思っていたのですが、子どもたちが遊ぶ姿を皆がら松兄が嬉しそうに「こういうのがやりたかったんだ~」的なことを言っていたり、子どもたちが笑顔で走り回っていたりするのを見ていて、ササを刈り頑張ってよかった~と感じ出ています。
さて、ここで話は終わりません。
微笑ましく子どもたちが遊んでいる姿を眺めている焚火おじさんをしている場合ではないのです。
「かのあアウトドアクラブ」は月に一度の活動です。
そうです、そのほかの日はTAKIBICフィールドは空いているのです。
さてさて、どう使っていくのが正解か・・・誰に使ってもらえるか、どういう活動を行うことができるのかを日々考えをめぐらしております。
レンタルスペースとして貸し出す?
研修イベントを開催する?
体験活動を販売する?
選択肢は無限にありますので、我らがTAKIBICフィールドをよりたくさんの人に活用してもらえるような仕組み作りを考え、再現していきたいと思います。
今回の学び
とんとん拍子に話が進んでいたように個人的には感じますが、松兄が事務所に帰ってきて「借りれた!」とハイタッチをしたのが懐かしいです。
わたくしはよそ者なのでよくわかりませんが、長らくこの支笏湖で暮らしている中でいろいろなことがあったんだろうなぁ~と思い、よくわからないながらもうれしかったです。
だからこそササ刈りを全力で頑張りました!
かのあに来てからあまり日が経っていないはずですが、濃厚な思い出が山ほどです。
そして、今も毎日あくせく働き、一か月後がどうなるかなんてスタッフの誰もわからないまま全力で走り回っています。
楽しい毎日だからこそ自分ができることを増やし、もっともっとかのあが価値のある場所になるために日々成長していきたいと思っております!
最近マジで昨日、一昨日のことが思い出せません。毎日全力で駆け抜けています!