かのあのツアーには大きく分類すると2種類があります。
一つは支笏湖ブルーカヌーや千歳川ダウンリバーのような自然の中にガイドがお客様をご案内するカヌーツアー。
もう一つが、お客様自身がカヌーを操船できるスキルを習得するカヌー塾です。
この二つは大きく質が違います。
前者はカヌーという道具を使って自然を楽しむことを目的に、カヌーはその目的を達するための手段です。
後者はカヌーという乗り物自体を楽しむというのが目的となります。
カヌーの楽しみ方は人それぞれ千差万別でよいのです。
ツアーのいちチャンネルであるカヌー塾ですが、かのあに転職してからしばらくたって個人的に「とっても大事じゃね?」と思い始めました。
なんといいますか、カヌーを中心に置いたコミュニケーションの質であったり密度がとてもいい。
ツアーにご案内するお客様というより一緒にカヌーを楽しむ仲間、とでも言いましょうか。
カヌー塾の内容に関してはプロのガイドスタッフにお任せして、わたくしとしてはカヌー塾の構造であったり新たな一手であったりを考えました。
カヌー塾の整理整頓と改善編です!
大人が純粋に趣味としてカヌーを楽しむってステキやん
もくじ
今回の内容
- カヌー塾とは?
- カヌー塾の課題を整理
- 足場掛けの一手を考える
- カヌー塾の向こう側をイメージする
カヌー塾とは?
まずはカヌー塾の概要の紹介からです!
カヌー塾は止水、流水それぞれの環境で楽しむために、カヌーの基本的な操船スキルやリスクマネジメントといった知識を含めて総合的にカヌーを楽しむための技術を学ぶプログラムです。
カヌー塾の中には3つのクラスがあって、
- STEP.1 支笏湖&千歳川源流(基礎編)
- STEP.2 鵡川(流水基礎編)
- STEP.3 千歳川本流(流水応用編)
という構成となっています。
その他に、かのあは日本セイフティーカヌーイング協会(JSCA)の公認スクールに登録しており、JSCAの安全普及「セーフティレスキュープログラム(SRP)」というプログラムも実施しています。
カヌー塾の課題を整理
個人的にカヌー塾の現状と構成に関して考えて感じたのことが2点ありました。
- カヌー塾STEP.1からSTEP.2に進む人が大幅に減る
- カヌー塾STEP3を終了したら卒業してしまう
の2点です。
カヌー塾自体はカヌーの操船を習得するためのプログラムですが、もっとこう本質を辿って考えていくと、我らが乗っているカヌー自体のファンを増やし、その先にかのあと一緒に遊ぶ仲間を増やす活動だと考えました。
となると次に進みやすい足場掛けの仕組みづくりやカヌー塾を終了してからのビジョンをイメージできる組み立てが必要です!
足場掛けの一手を考える
個人的にカヌーを趣味程度に乗ることがあるのですが、その中で感じているのはカヌーは1度乗ってカヌーの操船スキルを一切合切習得しきれるようなものではない、ということです。
なぜそう言い切るかというと支笏湖で暮らしていて、イベントなどで何度もカヌーに乗っているはずのわたくしはそこまでカヌーの操船がそこまで上手ではないのですw
まぁ、練習のために乗ることがほとんどないということもありますが・・・。
それでも素人鈴木が感じていることがおそらくカヌー塾を受けてくれている人と同じなのではないかと考えます。
では、素人鈴木なら何が欲しいか?
単純に気軽にカヌーの練習ができる仕組みです。
カヌー塾でプロのガイドにマンツーマンでついてもらって練習するのが最もスキル習得に近道なのは確かです。
が、新しいスキルを学ぶことも大切ですが、一度習ったスキルを復習する、単純に反復練習するということだけの時間も大切なのではないか考えます。
そこで繋がってきたのが「かのあにカヌーたくさんあるね」から思考し、以前記事にしたカヌーレンタルです ↓
#014 資源の有効活用!カヌーがたくさんあるからレンタル事業ってできないの?このカヌーレンタルが始動したことによって
- STEP.1 支笏湖&千歳川源流(基礎編)
- 【NEW】カヌーレンタルで自主練
- STEP.2 鵡川(流水基礎編)
- STEP.3 千歳川本流(流水応用編)
というSTEP1とSTEP2の間に足場掛けとして踊り場のようなかのあとの関わりが新設されました。
さらにここに今までは単発イベント的に行っていたSRPも加えて、
- STEP.1 支笏湖&千歳川源流(基礎編)
- 【NEW】カヌーレンタルで自主練
- 【NEW】SRP
- STEP.2 鵡川(流水基礎編)
- STEP.3 千歳川本流(流水応用編)
といった構造にすることで川に出てスキルを学ぶ前に止水での技術とリスクマネジメントの基礎を固めてしまう、という構造がいいのではないかと考えました。
カヌー塾の向こう側をイメージする
カヌー塾の向こう側に関しては全く整理ができていませんので現段階では完全な妄想として見ていただければと思います。
支笏湖&千歳川源流で練習をし、鵡川、千歳川と進んでいくなかで、多くのパドラーが自分のカヌーを購入します。
もちろん自艇を買うことは大賛成なのですが、そこでかのあとの関わりが失われてしまうのがとてももったいないですね~。
何とか自艇でも参加することができる「みんなでカヌーを使って遊ぶ」という時間を作りたいものです。
そうなるとやはりイベント的な集まる場というのが良いかと思うのですが、いくつか考えている中で今年挑戦し、とても良い感じだったことがありました!
今年の夏の終わりに実施した「千歳川リバークリーンデイ」です!↓
こういうカヌーを使った清掃活動、環境保全はかのあの財産ですね~(わたくしは当日お店で留守番していました)。
となると構造的には
- STEP.1 支笏湖&千歳川源流(基礎編)
- 【NEW】カヌーレンタルで自主練
- 【NEW】SRP
- STEP.2 鵡川(流水基礎編)
- STEP.3 千歳川本流(流水応用編)
- 【NEW】イベント(リバークリーン他)
カヌーを趣味として楽しむ、そして楽しませてくれる環境を守っていく、というかのあの思いを共有する仲間がどんどん増えていくという流れができたらとても素敵です!
それ以外にも道内の川に遠征イベントを実施したり、代表マツザワ氏が「支笏湖生活の集大成だ!」と言っている1泊2日で支笏湖をディープに楽しむワイルドカヌーキャラバンを一緒に行くということであったりと、かのあの手数の多さがここにきて良い感じに組み入れていけそうな気がしています。
また、完全妄想ですが、道内のほかの湖や川でツアーを提供している事業者さんと連携してカヌー塾北海道っていう、カヌー塾を受けた人はそれぞれの地域に遊びに行ったら一緒に遊べるという仕組みとか作れたら面白そうですね!
今回の結果
シーズンの後半で整理整頓をしたのでカヌーレンタル自体は少ししか稼働しませんでしたし、カヌー塾の向こう側を組み立て、実施することはできていません。
客観的にカヌー塾を見ている中で、年間スケジュールの必要性やそれぞれカヌー塾に参加される方が目指している理想へどう寄り添うことができるか、とまだまだ考えることが多い状態です。
が、大分見えてきtsのであとはイメージを組み立てて来シーズンを迎えるだけです。
現状を理解することができたのが大きな成果だったと思います!
今回の学び
こういった形で、その取り組みの構造を考える、ヌケモレを探し、新たな一手を考えるというのは個人的に楽しくて好きな時間です。
ようやく現状を理解することができた段階なので来シーズンはもう少しかのあの力になれる気がします。
支笏湖では現在、毎年1月末から2月末まで実施している支笏湖氷濤まつりの製作が真っ最中です。
制作にはかのあのガイドが参加しており大忙しな状態ですが、折を見てガイドスタッフと一緒に来シーズンのカヌー塾に関して考える時間を設けたいと思います。
こういった事柄を抽象的に考えるときに「顧客」と「ファン」は分けて考えていく必要があります。
「ファン」になってもらうためにはできることも足りないこともたくさんありそうなのでまだまだ勉強していきたいです!
遊ぶのはみんなでやるからこそ楽しい!遊び仲間大募集中!