せっせと電話予約、FAX予約を廃止の方向に向けて動きました。
なぜ、電話とFAXを廃止の方向で動いているのかというと
- 記録が残らない
- 対応した人間が不明確
- 手続きが煩雑
とデメリットが多いと判断しています。
魂の叫びの記事はこちら ↓
#001 電話の必要性を考える!適切なコミュニケーションツールを使う環境の構築 #017 えっ、FAX!?コミュニケーションツールを整理整頓して情報の混乱を防げ!どう頑張っても勤務時間には上限があり、働くスタッフにも限りがあり、やらなければいけないことは山ほどあります。
テクノロジーの力を借りることができるものに関しては積極的に導入していく所存です。
かのあが予約管理に関して以前よりお任せしている予約管理サイトは「ウラカタ」です。
元々は株式会社そとあそびという会社がウラカタを運営していたのですが、2021年7月1日アソビュー株式会社に吸収合併され、現在はアソビューが運営会社となっています。
アクティビティに特化した予約管理サイトなだけあり、予約管理の能力としては必要十分です。
が、日々改善を心掛けているわたくしは「本当に最適解なのか?」を常に考えています。
予約管理サイトの現状と、その他の選択肢を鑑みて、最善の一手を探す改善を考えていきます。
正解はない、最適解はどれだ?
もくじ
今回の内容
- ウラカタの機能
- Rezioという選択肢
- ウラカタとReziの手数料を比較検討
- 総合的にみて現状はウラカタ継続に
ウラカタの機能
ウラカタの基本的な機能をサラッとご紹介します。
- コースの作成
- 予約管理コース間連動
- 開催日の設定
- 予約時取得項目の設定
- 同行者取得項目の設定
- お客様チェック項目の設定
- メールテンプレートの作成
といった機能があり、この中でも予約管理コース間連動は便利ですね。
例えば、団体が入ってほかのツアーを実施することができない、となったときにいちいち重複するツアーを〆る必要がありません。
事前に団体ツアーと同時間のツアーを連動させておくことで、団体ツアーが入ったら自動的に同時間の重複ツアーの予約を〆てくれます。
この機能は発見し、使ったときにありがたかったですね~手間が大幅に減ります。
上記の他に予約時に
- クレジットカード事前決済
- OTAサイトであるそとあそびとの予約情報連動(今後アソビューのOTAサイトとも連動する予定らしいです)
- ガイド管理
といった機能もあります。
基本的には全く持って機能面での不満はありませんが、とある日にメールが届きました。
Rezioという予約管理の新サービスを開始しますよ、と。
Rezioという選択肢
Rezioという予約管理サイトは、株式会社アクティビティジャパンが提供するサービスです。
とりあえず情報収集をするためにZoomでどういったサービスかを聞きました。
機能に関してはウラカタと同様にまったくもって申し分ありません。
ここでわたくしが最も注目したのが手数料です。
ウラカタとReziの手数料を比較検討
ウラカタとReziの月額費用と予約手数料を比較してみると
月額費用 | 予約手数料 | |
ウラカタ | 0円 | 4% |
Rezio | 0円・7,700・16,500円 | 3.5・3.0%・2.5% |
Rezioには3つの料金プランがあり、月額課金をしていくと便利な機能が続々解放され、予約手数料のパーセンテージが変わっていきます。
この表だけを見ても手数料と月額費用を合わせてどちらがお得かわかりませんから電卓をたたいて必死に計算してみます。
Rezioはプラチナプランを利用していくと仮定していきます。
まずは予約が1000万円でしたらどうでしょうか。
月額費用(1年分) | 手数料(仮:1000万円) | 計 | |
ウラカタ | 0円 | 40万円 | 40万円 |
Rezio | 19万8千円 | 25万円 | 44万8千円 |
では予約確定が2000万円になったらどうでしょうか
月額費用(1年分) | 手数料(仮:2000万円) | 計 | |
ウラカタ | 0円 | 80万円 | 80万円 |
Rezio | 19万8千円 | 50万円 | 69万8千 |
では最後にちょうどトントンになるところはどこかを探していくと
月額費用(1年分) | 手数料(仮:1320万円) | 計 | |
ウラカタ | 0円 | 52万8千円 | 52万8千円 |
Rezio | 19万8千円 | 33万円 | 52万8千円 |
1320万を超える予約が入るのであればRezioのほうが手数料を低く抑えることができますね。
このあたりはその事業所の規模によってどちらがお得かが変わります。
かのあはここ数年の予約を見ても1320万円の壁は超えているのでRezioを選択するのが手数料の面では合理的です。
といったソロバンをはじいた上で実際に使い心地などはどいうかを判断するべく、とりあえず無料で半年間月額16,500円のプラチナプランを利用することができるとの情報を入手したので実際に使ってみます。
Rezioでページを作ってみて確認したら日本語がいまいち(どうやら台湾だかの外国で作られたサービスを日本用に変換しているようで若干変、若干ね)だったりしましたが、作り方や不明点を相談させてもらう担当の方に伝えたら修正してくれました。
よく考えたらこういった予約管理サイトもアウトドア業界感がありますが、サービスを提供している会社はIT企業ですもんね。
社内のSEに相談してみます、と言っていたので
おぉ~そうだよな~
と謎の納得をしてしまいましたw
まぁ、そういった部分はぼちぼち修正されていくだろうから問題ないかな~と思いつつ、経理担当者として手数料は気になる存在でかのあの規模であったらRezioで手数料を安くしていくほうが得策だと判断しました。
総合的にみて現状はウラカタ継続に
が、Rezioに移行する方向で考えていたのですが、状況が変わりました。
まぁ、いろいろあってウラカタ→Rezioの移行をサボって放置していたのですが、またしても別のサービスを案内するメールが飛び込んできて、Zoomでサービス内容を確認したところ絶対に導入するべき案件でした。
残念ながらRezioがその絶対に導入するべき案件に該当していないということが判明し、ウラカタ継続が決定しました。
詳細については現在、導入検討、利用開始をしていく段階なのでこれからなのです。
今年の夏どれだけ時間をかけ、プレッシャーにつぶされそうになっていたかわからない作業が大幅に削減できる可能性が大いにあります。
サイトコントローラーというOTAのカレンダーを横串で刺して、一つのカレンダーの管理で大丈夫になるサービスです。
後日、使い心地に関しては導入した暁にレビューしてみることにします。
後記:記事にしました!
#050 予約管理の作業負担を爆減!サイトコントローラーの「Actim」を導入してみた!うまいことサボっていたのが功を奏した形ですかね。
ですが手数料は無視できない固定費ですので、これからも継続して最善策を探し続けていきたいですね
今回の結果
実際に変更したわけではないので手数料を浮かせることができたわけではありません。
が情報を収集し、整理したことで最適解に近づいている実感があります。
人間には、変化を嫌う現状維持バイアスがあります。
わたくしも今年ようやく使いこなし始めてきたウラカタを変更するのに多少気が引ける部分はありますが、変化するべきではないことと、変化する必要があることは冷静に判断していきたいものです。
その判断をするためには情報がカギになります。
常日頃から業界の動向を伺いつつ、違う業界の情報も積極的に収集して応用できるものがないかを探求し続けていきたいと思います。
今回の学び
久々にソロバンを叩いて頭が痛いです。
数字は素直ですから客観的に判断する材料としてはとても大切ですね。
数字に引っ張られすぎてしまわないようにしなければいけませんが、数字を冷静に見る目は必要です。
少し前に気づいて今度調べようとおもったのが、例年の「予約申込日」を集計することで一年の中で日本人が旅の予約をどれだけ前に考え始めるか?
そこが見えることでもしかしたら効果的な広告を打つことができるのではないか?ということを考え始めています。
これもまた冷静に数字を見るからこそ発見できるものです。
過去数年の予約情報は生かし切れていませんが、情報として積みあがったものはお宝なのかもしれません。
そのお宝をどのように使いこなせるかはその組織の人間次第です。
まだまだ整理し、分析することでよりよいアプローチを探すことができるかもしれませんのでパソコンとにらめっこする日々が続きそうです。
知るだけだったら無料です。そこから選び出して経費削減ができたらいい仕事になりますね