残りの改善 19コ!

#046 年間予算を作成して、計画的な投資を!

本日の記事の概要

さまざまなチャレンジを行っていく中で、予算という考えから逃げることができなくなってきたと悟ったウラカタ職員スズキ。

効果的に投資をしていくために、まずは年間経費を算出し、組織のどの部分に投資をしていくかを整理した。

継続して事業を行っていくための収益の確保と投資のバランスを考えるのに今日も頭を悩ませているのであった。

「予算頂戴よ~」と前職で何度思ったことか。

「けち臭いな~」とぐちぐち言っていた自分がいたような気がします。

ところがどっこい、かのあに来てから予算という概念自体がないw

まぁ、そうですよね。

小さな組織ですから構造的に複雑ではないので予算を考える必要性自体がそこまで高くありませんでした。

が、この度予算を考える必要性がむくむく発生し始めています。

これからかのあは、巨大な組織になるわけではありませんが強い組織を目指します。

カヌーツアーの提供に加え、環境教育活動や環境保全活動といったことにも手を出し始めていいます。

そういったチャレンジをしていくためにもお金から逃げることはできません。

となると、収支を把握し、ブレーキの性能を上げたうえでアクセル全開で突き進む。

そのために予算というツールが必要です。

予算がどういう構造でどうなっているかなんて考えたこともない、ただぐちぐち要求していただけのわたくしですが、かのあにきて予算というものと真剣に向き合う改善を行うことにしました!

鈴木 悠太
鈴木 悠太

予算頂戴よ~という側から組み上げる側にジョブチェンジです

今回の内容

  • 予算管理とは?
  • 企業活動を継続するために必要な経費を把握
  • どういった投資をする?

予算管理とは?

企業活動を継続するためには利益を上げることが不可欠です。

補助金・助成金頼りで、そのお金が尽きたら活動が終了、という構造では残念ながら事業を継続することができません。

幸いかのあは、昨今の新型コロナウィルスによる社会の大きな変化があった中でも安定的に収益を上げることができました。

びっくりするぐらいざっくり考えると、売上>経費であれば企業活動は継続することが数字上では可能で、売上-経費=内部留保となります。

もちろんそれ以外の変数はたくさんありますけれども、まずはシンプルに考えましょう。

そこで「ん、これって難しい漢字が入っているけれども、家計の管理と同じじゃね?」と発見しました。

売上=給料、経費=生活費、というだけの話です。

それならばわたくしの得意分野です!

予算を考える前にとりあえず現状を把握する必要があります。

企業活動を継続するために必要な経費を把握

まずは経費として毎年いくら必要なのかを明確にしていきます。

かのあの固定費としては

  • 借入金(店舗)
  • 水道光熱費(水道・ガス・電気)
  • 通信費(電話・ネット)
  • 年会費(実行委員会・クレジットカード・JSCA・協議会・自治会・連盟)
  • 車両費(車検代・ガソリン代)
  • 税金(所得税・自動車税・消費税・個人事業税)

その他にツアーやカフェ事業を運営していくために必要なものとして

  • 手数料(予約管理サイト・OTA・クレジットカード・QR決済・旅行会社・宿泊施設)
  • 支払手数料(銀行)
  • 保険(賠償・傷害・火災)

といったものがアウトドアガイド事業を運営していくのに最低限必要なお金になります。

ざっくり500万円といったところでした。

結構大きいですね~まだまだ無駄が潜んでそうなのでこれからもきっちり見直していきたいと思います。

このあたりで無駄がないかを鈴木チェックで削減している記事はこちら ↓

#040 無駄な支出を洗い出し、ムキムキ細マッチョな企業財務体質へ

どういった投資をする?

投資に関して現段階で考えているのは3つ、「人」、「事業」そして「未来」です。

人に投資する

実は先ほどの経費で意図的に外した項目がありました。

それは人件費です。

ここは難しいですね~おそらく会社によって大きく考え方が二つに分かれるのではないかと思います。

  • スタッフは負債として捉え、人件費は経費と考え、経費削減として極力支払いたくない
  • スタッフは資産として捉え、人件費は投資と考え、どんどん支払っていく

なぜこんなことを考えるかというと最近こんな本を読んだからです!

この本では「餅」と表現していましたが、地元ではそこそこの給料だったり、日本一の休日日数だったり、短い勤務時間だったりといった改善から、社員一人一人が自ら考えて行動し、会社の利益が上がったら分け前が回ってくるというモチベーション管理法の話です。

この未来工業は完全にスタッフを資産としてとらえ、どんどん投資している会社ですね。

つまるところ会社の規模はスタッフが一丸になったエネルギーの総量という考え方です。

これは会社によってその考え方は変わってくるのかもしれません。

決まったことを、決まった通りに行うだけで利益が上がるシステムが構築されているのであれば、人件費は経費と捉えるのかもしれません。

極論ロボットでいいけどロボットは導入するのにお金が高いから今は人にやってもらっている、という類の仕事でしょうかね。

さて、かのあはどうだ?

ここはしっかりと考えるべき大きなポイントですね。

事業に投資する

「事業」とは、かのあで行っているカヌーツアーや環境教育活動、環境保全活動などに加え、バックオフィス関連などを含めた企業活動全般が該当します。

もちろん何でもかんでも予算を確保してお金をかければいいわけではありませんが、

  • 効果が高まり質が上がる
  • 売り上げが上がることにつながる
  • 作業時間を短縮することができる

といった類のものにはどんどん投資をしていくべきです。

今年度もボチボチ改善して作業で使うパソコンがサクサク動くように新しいものに更新したりしました。

このあたりも計画的に投資していきたい部分です。

ある程度決め打ちで予算を確保し、「自分で考えてw」とピンポイントの改善をスタッフに丸投げてしまうのも面白いかもしれません。

未来に投資する

最後に「未来」です。

正直ここは考えるのが恐い領域です。

今回はお金を軸として考えていますが、時間も同時にかのあとしてのリソースとなります。

未来への投資として行うことといえば、社会的に価値のある活動を行うことでかのあの社会での必要性が増すことに繋がり将来の可能性が広がる、といったことがありますが、そういった活動を行うために時間が必要です。

そして、そういう活動自体は収益が上がりません。

収益事業を行うことができる時間を削って一旦収益を手放し、収益が上がらない未来にどうなるかわからない活動に時間を費やすというチャレンジが必要です。

獲得した収益をどう使うかに加え、こういった収益を手放すというのも投資に該当するのではないでしょうか。

現代では、クラウドファンディングといった方法で収益を別の形で生み出す選択肢や、社会的価値のある活動自体で収益を上げるソーシャルビジネスという選択肢もあります。

イノベーションのジレンマとして現在の収益を手放せるかどうか、そしてそこにかけた時間が未来に花開くかどうか、真剣に向き合わなければならない大きな課題です。

ねらい
  • お金の効果的な使い方を考える
  • イノベーションのジレンマと戦う

今回の結果

今ようやく2021年の決算が終わりに近づいてきていることでかのあのお金に関しての全体像が見えてきました。

まだまだ予算を作成するスタート段階に到達したにすぎません。

これから一生懸命整理します。

それに予算自体にはなんの意味もなくて、どういった未来を作っていくかを考えるための素材でしかありません。

これをベースに考えて3年、5年、10年先の未来が変わっていきます。

少し長いスパンでかのあをどうしていくか、整理が終わったらスタッフ一同で考えていきたいと思います。

今回の学び

「お金に色はついていない」といいますが、お金を稼ぐこと自体は決して悪いことではないと考えています。

例えば震災ボランティアは、資金、体力、気力が尽きたらそこで終わりになります。

当然ですよね、ボランティアの皆さんも生きていくためにはお金が必要ですからボランティアだけでは生活は成り立ちません。

もちろんボランティアの方々の尽力で復興の後押しになりますが、震災の現場でビジネスを組み立て、収益を上げ、継続的に復興に関わっていくという選択はどうでしょう?

長いスパンで言えばボランティアとは違った復興の後押しになりますよね。

震災復興の場合は、ボランティアとビジネスは役割分担で両輪が必要なのかもしれません。

こう考えていくとお金を稼ぐこと自体は決して悪いことではない気がします。

どちらかというとお金を稼いで反感を買うのは使い方の部分ですよね。

キャバクラに行って散財をする、高級車を買う、といったことで反感というか嫉妬を買ってしまう、という構造なのかもしれません。

まぁ自分で稼いだお金なので自由に使えばいいのですけれどもね。

では、ガッツリ稼いで社会のためになることにお金を使ったらどうでしょう?

これからの時代は上品なお金を使う能力が必要なのかもしれません。

さて、かのはどういうお金の使い方をするのか?

こうご期待!

#046 年間予算を作成して、計画的な投資を!
難 易 度 そこそこムズい
 (3)
費   用 無料
 (1)
おススメ度 広い目と長い目で事業を組み立てたい
 (4)
鈴木 悠太
鈴木 悠太

何がしたいか?がとっても重要になりそうです。さぁー考えよー

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